豊胸術にはさまざまな方法がありますが、中でも特に安全で自然な仕上がりになり、しかも豊かなバストが長く保たれるのが脂肪注入術です。これは、お腹や太ももなど気になるところから吸引した脂肪をバストに注入することによって豊かな胸を実現する、という豊胸術で、部分痩せとバストアップが同時にできるというメリットがあります。自分自身の脂肪を使いますし、中でも不純物を取り除いた純度の高い脂肪だけを使用するので安全です。また、シリコンバッグを挿入する場合と違い、バッグが破れて中身が流れ出す心配もありませんし、レントゲンにもうつらないので豊胸したことがわかりません。
もちろん、授乳にも影響はありませんし、乳がん検診も問題なく受けられます。以前はしこりができたり石灰化が起きてしまうという問題がありましたが、最近では採取した脂肪を精製する技術が進んでおり、このようなリスクは大幅に低減しています。見た目も感触もとても自然ですし、大きさや形も細かく調節することができ、理想のバストに近づけることができます。左右に差があるバストのバランス調整も可能です。
ただし極端に大きくすることはできず、2カップ程度が限度といわれています。それ以上を望むのであればシリコンバッグのほうがよいでしょう。脂肪自体の生着率は50~60%といわれていますが、幹細胞を同時に注入することで生着率がアップし、美しいバストを長く保つことができます。ただし、痩せていて吸引する脂肪のない人は受けることができません。